花屋の二階で(2)

花屋の二階で 2 (2) (キャラコミックス)

花屋の二階で 2 (2) (キャラコミックス)

あーやっぱ二宮さん好きだ。大好きだ。
この話、小説ではかなり苦手だったんです。
この二人は別れると決まったら一番すっぱり別れそう、と書いた記憶もあります(多分一年以上前にこのシリーズの小説版感想一気に書いた筈なので)。
でも見事それを打ち砕かれたというか。
私がネガティブに捉えた部分を尽くポジティブに捉えてコミカライズしたのが二宮さんの漫画、という感じです。
もう、ホント脱帽です。いや、自分がいかにネガティブ思想なのかよく分かりましたよ。
こんな幸せな話になるなんて、到底思わなかったです。
台詞の持つ温かい部分を、丁寧に拾い上げて、作画時に表情や効果に柔らかさをつける事でもう全く違う世界になっちゃうんですよ。
自分の『拾い方』はそれでそれでありだとも思うんです。でも二宮さんの拾い方は素敵だなと思いました。
凄く優しい。キャラクターを愛してるともいえるけど、人間を愛してる感じ。
読書の醍醐味を凄く実感させて頂きました。他人の感想を漫画家で見せてもらってるようなものですよね。
勿論編集とか色々通してるのは分かってるんですけど、それでもあの優しい世界を構築したのが二宮さんなのは間違いない訳で。
同じものでも他人の目を通すとこんなにも違うのかと、本当に新鮮な感動を覚えました。