ヒストリエ(4)
- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/07/23
- メディア: コミック
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ここまで来ると安心感があると言うより「外れる訳が無い」とこまで来てます。
これって作家には嫌な期待だろうなぁ(笑)
話はほぼエウメネスがサテュラ達の村を去った所で終わり。
最後の話は違う人物視点に切り替わっているので上手い事節目に持って来れたんじゃないかと思います。
しかしなんだかあまりにもあんまりで吹いたのがダイマコス殺害時の村民の台詞。
「なんかすんげぇハラたつ」って(笑)
その後の村民達の態度も淡白過ぎてシュール(笑)
まぁ実際こんなもんなんだろな。死に鈍感になれるくらい死がありふれた時代、場所ならこれが普通なのかもと思います。
村に敵を誘い込む手口その後の戦術諸々も面白かったけれどもやっぱり一番痛快だったのはエウメネスが「全てが自分の企みである」と相手に思わせるように持っていったあの部分ですね。
ここら辺りは怒りに顔を歪めるテレマコスとその背後で長年共に暮らした同胞に感謝や悔恨の綯い交ぜになった目を向けている村民達の対比がナイスです。
あの見開き2ページはやられた、と思いました。