エマ(8)

ビームコミックス エマ 8巻(通常版)

ビームコミックス エマ 8巻(通常版)

DVD付き特典版も買いましたよ。でも表紙はこっちの方が好きなんだ。いや、特典版もあれはあれで好きですが(笑)
お話は予告通り番外編で、新婚時代のケリーさん、エレノアのその後、新聞とそれを読む人々の生活、ターシャの里帰りなど。
全部本誌で読んでたんですが、やっぱり一番好きだったのはケリーさんのお話ですね。
ケリーさんが凄い綺麗で、でも可愛くて。旦那さんは見た目はウィリアムに似てましたけど、さらに陽気な感じ。
振り回されっぱなしのケリーさんが兎に角可愛かったです。
その話の纏め方が凄く綺麗で、僅かな結婚生活の中、彼女はとても幸せだったんだなぁとちょっぴり切ないながらもふんわり幸せな気分にしてくれます。
エレノアは、やはり、というか大分救済措置的なお話……とかいうとあんまりか(笑)
ウィリアム相手のあれは『恋に恋する』に近い物があったのですが、それに気付いたエレノアは凄い子だなーと。
あの年で、そういう自分に気付けるのは凄い事だと思うよ、うん。彼女には幸せになって欲しいです。
素直で優しい子だし、大切にしてもらえると良いね。
新聞新聞。こういう話を読むと、森薫さんの筆力を見せつけられた感じがします。
何気ない日常を、新聞記事を通して、それを使う人を通じて、それを読む人を通じて描く。
色々な場面を小出しにしているのですが、一つの話として完成度が異様に高いです。
こういう話を綺麗に描けるのは本当に凄いと思います。
エドナさんとヴァイオレット辺りは特に好き。新聞の小道具としての使い方も最高でした。すっげぇなぁ。
ターシャは相変わらずでした。でもこういうターシャが好き。
特に最後の一ページはああ、そうそう。こういうとこが可愛いよね、ターシャって、と。