プライド(6)

プライド 6 (クイーンズコミックス)

プライド 6 (クイーンズコミックス)

相変わらずの昼メロ的展開ですな。
萌絵の不幸っぷりは際立ってますね。
この方、漫画描いてる筈なのに時々ドラマを見てるみたいな気になります。
というか、内容が恐ろしくドラマ向きなんだろうなぁ。
ドラマの脚本とか書いても十分いけるのでは。
史緒と蘭ちゃんも境遇の違いはあれどそれぞれにドラマがあり、
彼女たちも確実に色々な積み重ねで得る物を得ていっている感じです。
萌絵は兎に角不幸を基に根性で這い上がり、周囲を潰していくタイプで、
将来多くの人に恨まれつつも、結局恨んでる本人は何も言い出せないだろうし、
それなりの自分の地位を掴みそうな気もするんですけれど、
多分、史緒の方が穏やかで、周囲に温かい目で成長を見守られるんだろうな。
普通こういう漫画描く時って大概貧乏タイプを素直な良い子で、
お金持ちタイプを鼻持ちならない嫌味タイプに描く人が多いと思うんですけど、
むしろこっちの方がリアリティある気がします。
お金持ちっていうか、経済的に余裕ある時って心もおおらかになれるもの。
お金ないと精神的にもギスギスしやすいっていうか、
切羽詰ってる感がどっか滲んじゃったりしますよね(笑)
そこにちょっとちゃらんぽらんタイプだった蘭ちゃんを交えて、
話を上手いこと撹拌させてくあたりの上手さは流石です。
しかも三人三様に少しずつ変化していってるのが面白いです。
先が見えない感じで、また三人のユニットを組んだ時どうなるのか、
すごく気になります。次巻は面白そうだー。