先月のおおきく振りかぶって(ネタバレ含)

なんで、今更。という感じがしなくもないんですけどね。
正直読んだ後結構ショック凄くて、買った当日に何度か読んだ後は
暫くアフタヌーン開く事も出来なかったです。
やっと平静な状態で読めるようになったので感想書きますが、先月はなんか色々凄すぎました。
これでもかこれでもかと面白さに引き込まれる。
リアルタイムで読める嬉しさをこれほどまでに感じられる作品て、多分今までに出会った事無いです。
それぐらいわくわくどきどきさせられていますよ、良い年したOLが。
あのね、とても個人的なお話になりますが、私は甲子園とか縁遠い高校生活だったのですね。
ていうのも女子高でしたからね。
テレビで見たりは出来ましたが、あの選手達のドロと汗に塗れた日常なんて目にする事無いのですよ。
んで、多分女子高通ってた方なら解ると思うんですけど、根本的に女子と男子って違い過ぎてて、
共学と女子高って全く異質なものなんですよね。
その学校の雰囲気とかも勿論そうなんですけど、そこで培われるもの、っていうのかな。
BL好き女子とかの原点ってやっぱりこういう所に立ち返るんでしょうけど、
男の子同士の友情……というか仲間意識ってのは本当に見てて気持ち良く見えます。
多分隣の芝が青く見える、みたいなものだとは思うんですけどね。
女子同士の友情もそれはそれで好きですし。
ただ高校野球とか見てると、試合してる時は体格も相俟って「ひたすら格好良いなぁ」と思うのに、
試合終わった後笑顔でわーわー喜んでる姿なんて見てると、やっぱり「可愛いな」と思ってしまったり。
これは、本人達には申し訳ないのですがもう本能ですよ。母性本能。
男の人の持つ幼さってのは、親から見た子供みたいな感覚でしか愛でられんのですわ(笑)
男の子達が戯れる姿ってのはそれだけで見てて可愛いんですよね。
子猫とか子犬の写真と一緒の効果(笑)ほんわかします。
しかし、おお振りとか読んでると正直自分が腐だってのがどうでも良くなると言うか、時々忘れます。
だって面白すぎるのだもの。妄想の介入の余地もないと言うかね。
うん、ホント本誌だけでお腹いっぱいなんです。幸せいっぱいなんです。
自分も、青春お裾分けしてもらってるような錯覚に陥れるんです。
それぐらい感情移入出来るんですよ、この作品。
だから、先月号は本当にきつかったです。一年以上掲載されていた桐青戦。
そりゃ桐青にだって思いっきり感情移入しますよ。
しかも西浦と違い、もう引退しちゃう子もいるんですよ。
桐青バッテリーを始め、部員マネージャーまでもが泣いていた部分では、こっちまで泣けました。
こういうとこの描写、今だから冷静に客観的に上手いなぁ、と思えますが、
初めて見た時はただ泣けました。
この試合中だけでは見えなかった人となりが、そこに更に強く出ていた気がします。
あとで、西浦に負けるなって言いに来てくれた和さんは本当に格好良いと思いました。
彼等(西浦)とは違う、三年の人なんだなぁと実感させられました。
利央もね、彼らしい励まし方でしたけど、それでもやっぱり先輩方を敬ってる気持ちがちゃんと見えて、
現実の上下関係には結構色々あるものだけど、こういう場面を見ると本当にホッとします。
おお振りはやっぱり大好きです。
感情移入し過ぎて辛かったりもするけど、面白いし、何より自分が登場人物のドキドキハラハラを
共感させてもらえるのが凄く良い。
自分まで、清々しい風の中にいるような錯覚を起こさせてくれるのが、たまらなく好きです。
もうなんでこんなに面白いんだ。早く続きが読みたいよー。