空中庭園(ネタバレ含)

空中庭園 通常版 [DVD]

空中庭園 通常版 [DVD]

ええと、かっちが出てるいうので見に行きましたが、うん。なんていうかね。
かっち以外観なくて良かった☆
そんな感じでした。
もちょいぶっちゃけて、言うならばですね。


何だ、このオ●ニー映画。


ええ、ええ、私映画を見てここまで不愉快な気分になったの久し振りですよ?(爽)
のっけから嫌な予感はしたんですよね。まずカメラワークにイライラさせられたし。
振り子のようにカメラを左右にゆっくり揺らして画面を撮る手法。
音楽も相俟って、無駄に不安感を煽る感じ。
カメラ旋回もやめて下さい。
目の前のおばちゃんがマリオカートやる小学生みたいに身体斜めってました。
そういう『みせ方』なんでしょうけど、とりあえず私の癇に触るものばかりでした。
同じ旋律を何度も何度も聞かせるのも、ある程度までなら良いんですけど、あれはむしろ苦痛。
単調なんですけど、あまり温かみのないそれどころかどっか淋しさ漂うメロディーなので、
さっきも書いた通り、不安感というか、妙な安定の無さを感じるんです。
実際物語の根幹にズレが生じて微妙に破綻していく日常という大前提があるから、
それは間違って無いのかも知れないんですけど、
ここまで全てが負のエネルギーに昇華するのを見たのは初めて。
あんまり気持ち悪かったんで翌日原作をちょろっと見てみました。
わかったような気がしました。これは明らかに原作と監督の組み合わせが悪い。
二人とも書きたい事の前提は似てるのかも知れないけれど、表現方法が違うんです。
で映画は、原作の退廃感にプラスして、監督なりの『ズレ始めた日常』を映像で表現しようとした。
もうね、この組み合わせというか食い合わせが最悪。胃凭れどころじゃありませんでした。
『何でも言い合える、隠し事は無い筈の家族の絆』『けれど心にはそれぞれ秘めたものがあって』。
ありきたりだと思うんですよ、テーマとしては。
途中、「学芸会だ」という台詞があって、それはまさに良い家族を演じているだけのこの家族を
的確に表したものなんですけど、転換点になりそうなその台詞ですら状況をろくに変化させない。
ひたすらイライラさせられる。こんだけ人を不愉快にさせる映画ってのは、
それはそれで別方面の人には絶賛されるものなのかも知れませんが、私は二度と見たくないです。
単館上映だったので渋谷まで行って観ましたが、お金損したっていうより
吐瀉物ぶっかけられたみたいで非常に気分が悪い。
監督はなんやかやで捕まってましたが、その影響ってあのスクリーンの中にあったのかしら。
行く前には偏見なんて持たなかったけど、こんな病んだ話見せられたらなんとも言えないわ。
あーもうパンツ一丁のかっちでも思い出して和もう。(←それはどうよ)