今週の機動戦士ガンダムSEED DESTINY(36話・ネタバレ含)



今週(あれ、先週か?)のデス種は概ね良かったです。前半の議長の話長ぇな、こいつ校長だったら絶対ウザがられるタイプだよなと思ったぐらいで。
では頭っからいってみます。
シンはOPも始まる前から嫌味全開ですか。やつのポジションはどう見たって少公女セーラでいうラビニアではなかろうか。(ってこのネタ自分の首絞めてるな。年がバレる)もはや主人公とは思えない小物っぷり。スネ夫以下です(←スネちゃまに謝れ!)
議長はいかにもそれらしい事をいっていますが、結局この人いつも『仕方がない』で括るんだよね(笑)
仕方がないで全てが許されるなら法も倫理も関係ないでしょうに。この人も無茶苦茶言うよなぁ。何故自分達の所(ザフト)に来ないのか<大天使 とかヌケヌケ言ってる辺り、おいおいおいおいって言うか。
アスランアスランで、「え? まさかそんな事にも気付いてなかったの!?」てくらいいちいち議長の言葉に反応してるし。理知的じゃないよなぁ、全然。
何故、あの状況でもまだシンに対してミーアを偽者だと言う事を躊躇うのかがよく解らないですよ。「ラクスだって共に戦おうとしてくれて…」の下りでは、どう考えても本物のラクスはこんな事はしない!って言っても良さげなモンですが。
シンが婚約者であったアスランの言葉よりも今共にいる議長の言葉を信じてしまうなら、そんな発言をしても単なる戯言で片付けられてしまう訳ですが、そこまで阿呆じゃないだろう、シン。
しかし、「デストロイと先に戦闘に突入したのはフリーダムだった」とアスランが言った時の、シンの反応。あれを見てるとちょっと自信が無くなります。
だって彼の反応、下手をすると『デストロイを倒した憎いフリーダム』の話を聞いたからではなく、『デストロイ討伐の際、フリーダムに先を越された』事を暴露されてムカ、ってしてるみたいに見えるのですよ。結局デストロイ倒したのは自分じゃないし、倒すつもりもなかったけど、それを倒した(ステラを殺した)フリーダムも俺が討ったから俺が一番じゃん、みたいな思い上がりが彼の中にないだろうか。ていうか、あるよな絶対。ステラ浮かばれないなぁ、こんなDQNに惚れちゃってさ。というかあれかな、ステラの「好き」って「海が好き」ってのと同列くらいでイイのかな? いきなり恋愛の好きておかしいですよね、絶対。そっかー、そう考えたらシン一人で激しく燃え盛ってしまったわけで……うわ、寒っΣ(゜Д゜)
て余談はおいといて。
結局議長は世界が自分の思う通りにいかないから、ウサ晴らししてるんでしょうか。んで、自分だって理不尽な目に遭ってるんだ、お前らだってちったぁ苦労しろや(゜Д゜)ゴルァ!みたいなどう考えても傍迷惑な八つ当たりをしていらっしゃるんでしょうか。なんだよ、この世界DQNばっかかよ。
アスランもそういう人相手に「議長…!」とかしか言えない辺り、満開ヘタレ。咲き乱れ過ぎですよ。
更にシンは議長の話題でキラを誉める箇所で、明らかにムッとした表情。
ああ、そうね、そうなのね。この子、子供っぽいんじゃなくて、真にお子ちゃまなのね(;´д⊂
ごめん、今まで前作の主人公達と同じ(特に歌姫意識)感覚で見ちゃってたよ。シンには、まだまだムリなお話でしたね。この子の自分本意、幼稚園児の独占欲並デスネ。
前々から出てたチェスの描写って、ここの『力』と『役割』に掛かってくるのね。議長もまた『役割』に囚われてる一人か。阿呆らしい。
ところでモブに三石さんの声使うのはやめた方がイイと思うですよ。あの人の声、特徴あるから、どうしても「何故こんなところにマリューさんが!?」って思ってしまいます。
アーサーの失言バンザーイ!! 阿呆最高!! やっぱ和みキャラですよ、彼は。
ジブたんは無事逃げおおせた様子。
レイは、あれ? 前みたいに飛びつかんの? 今度は人目もないわよ?
盗み聞きミーア。この子は意外と可哀想でした。単なる考え無しという訳ではなく、役割に縋ってしか生きられない哀れな人だったんですね。与えられた役割が自分の居場所だと信じ込んで、そこから離れられなくなってる。この子、死ぬんだろうなぁ、可哀想に。意外と深いキャラだったのね。っつか完全な整形だとは。やられたー。
しかしあのオーディションらしき回想はなんだ。まさか議長はラクス様そっくりオーディションでもやったのか。ちょっと笑える。
アスランは本当に自分の身を狙われてからやっと気付くのね、議長の黒さに。おっせーよ!!(笑)
熟(つくづく、ってこう書くのかー)罪な男(笑)だな、アスランは。ミーア泣かせるわ、メイリン巻き込むわ。お姉ちゃんナイスタイミングで助かりますが、メイリンあんな格好で出たら色々な意味で危ないよー。
しかし歩き去ろうとするアスランの足首を掴む描写はちょっとしたホラーでしたね。SADAKOチック。
メイリンはここぞとばかりにラブアタック。イイ子じゃー好きじゃー。
射撃の腕は良いのですよと久々にアピールするアスランさん、メイリンを連れたまま逃走はちょっと意外でした。置いてくと思ってましたの、前回まで。まぁ手引きしてる事レイにバレちゃった時点で、置いてけば銃殺刑決定だったでしょうから無理もないですけど。カガリみたいに、機体振り回して怪我させんようにねー。
レイはイキイキしてるなぁ。獲物狩りみたいです。
シンは、アスランの逃亡に少なからず驚いていたようでしたが、あれで逃亡してなかったらもうヘタレどころじゃないよ。ていうかあれだけ傍でみててその可能性に思い当たらないもんでしょうか。
まぁ、お子ちゃまだからな、ってこれ最強魔法ですね。あらゆる事態がこの言葉で済まされてしまいそうです。
そういえばNTT東日本と西日本でやっぱちょこっとCM違うんですね。まぁファンが喉から手が出る程見たいような誤差ではありませんが。
次回予告。我等がスーパーエースが苦戦しておられましたよ! 頑張って、スーパーエース!! 相手はあなたがヘタレと扱き下ろした輩ですわよ。(しかもお荷物付き)

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追記。
結局プロヴィデンスになんだか似たタイプのどっかの車と同じ名前の機体はレイのものなんですね。
一人だけお下がりのルナマリア可哀想。妹に抜け駆けされちゃって更に可哀想。
こっちは少し前に告白をあっさりスルーされてたってのに、妹さんは一回身体張っただけで想い人と駆け落ち逃亡(語弊有り)ですよ。
報われないなぁ。この淋しさをシンに慰めて貰う事になるのかしら。……ルナ、見る目もない。まぁそれ言ったらあんだけキラキラ(というとなんだか輝いてるようですね)言ってる人に惚れちゃう辺りが既に救われないか(カガリはどーした)
レイは、このままだとクルーゼクローンで終わっちゃいそうな悪寒。もとい予感。
後になって、ミーアはアスランと逃亡していたとしても、その先(AA)でとても肩身が狭い思いをする羽目になっていたでしょうから、あれでも良かったのかもしれないと思いました。
少なくともキラからは絶対零度の視線浴びてましたよね。
事情話したら話したで、他人の名前借りなきゃ自分の存在も確かめられないなんてかわいそう過ぎる、と哀れなモノを見る目で見られていただろうから、どちらにしろ居た堪れない。
彼女はラクスを騙った時点で不幸確定していたのか。
まぁ自分のしている事の本当の意味を知らない無知さも罪だから自業自得とは言えるでしょうが、やっぱり哀れという印象が拭えませんねぇ。
ちょっと真面目な話になりますが、有名ってね、結局その字面の通り『名前が有る』ってだけでね、ミーアもまた『ラクス・クライン』て名前に踊らされてるだけでしょう。
誰も真に人という実像を捉える事は出来ないから、分かりやすく名前っていう記号というか暗号というかをつけただけで、人間はとても便利なものを発明したなとは思うけれど、結局名前=その人の存在でない、って事に気付くまで、人はその呪みたいな自分に付けられた文字列に時には誇りを感じ、時には劣等感を感じなきゃいけない訳ですね。
ミーアは、自分の名前を捨てたと同時に、自分のアイデンティティを捨てたも同然なんじゃないかな。
自分がやっている事の虚しさにも、気付いてる。いや、気付き始めた、のかな?
どっちにしろ、自分でないものになり代わる事でしか他人に愛されないと思っていた彼女は、惨めで哀れです。他人に愛されたい思いが、ああいう形で発露するなんて。
自分に自信が持てないという悩みを否定する気はないし、寧ろ痛いぐらいに解るから、自分という存在を自分自身こそが認められないで、他人の姿に自分の思いを仮託する事しか出来なかった事も理解できないでは有りません。
ある意味、一番現実にいる人っぽいですよね。
愛されてるのは自分じゃないというジレンマを抱えて、ミーアはいつまで生きられるんでしょうか。