デスノ6巻感想(ネタバレ含)



DEATH NOTE (6) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE (6) (ジャンプ・コミックス)



面白かったです。相変わらず好きですね。このノリ。
真面目一辺倒じゃないのがとても好きです。
この作品って、サスペンスとかホラーとして読むよりも、ギャグ漫画として読むのが一番楽しめると思います。それなりにサスペンス系として読めたのは精々ナオミさんが出てた頃迄だと個人的に思っています。今は月とLにのみ都合良く行く展開になり過ぎてて、微妙な笑顔を貼付けつつ観客化するしか。自分が話の展開を予想する、という行動に出る気も起きないですからねー。『参加出来ない』ではなくて『参加したいと思えない』なんです。だって何が起こってもおかしくないですし。デスノートのHOW TO USEもガンガン増えてきて、ノートの使い方にもかなり幅が出て来ましたよね。ラストの為の伏線でもあるだろうけど、それ以上に今の展開を上手くすすめる為の掟の方がどんどん増えているような。まぁそれが結局月とLにとって都合の良い展開を生んでいるのだろうけど。
さて。この掛け離れた二人の存在はとりあえず置いておいて、そこに知恵比べで参戦するミサもなかなかスゴイと思うんですが。ていうかこの子こそ普通じゃない。Lは国際的有名人で、月にしたってもともと頭が良いという描写に加えてLからの評価も有りどう考えても所謂『そこら辺にいるひと』ではない事は解りますが、ミサってアイドルでお気楽で一途で陽気で、まぁ割と『フツーの女の子』として描かれてますよね。むしろちょっとお馬鹿系に映る事もある。(そして月への執着心の深さはとりあえず頭脳活動云々には関係ないと思うので置いておく)それがどうでしょ。今回大活躍ですよ。ただあの抜け目ないLがこの時点で火口の車に盗聴器を付けてなかった事の方が意外でしたけどね。まぁこれくらいの穴がないとミサには無理なんでしょう。ただ腑に落ちないのは今迄「ええ?そんな事迄気付くか?」って程見落としはなかったのに、
こんな意外に単純なミスをやっている事。ウェディは仕事きっちりこなしそうだからやろうと思えば出来たのでは、と。
まぁそこんとこはそれでもおいおい、くらいにしか思わなかったんですけどね。
とりあえず今回はワタリが格好良うございました。あの爺さんと夜神局長が格好良かった。
あとキャラで個人的に好きだったのは白場維人。名前迄白バイかよ!と(笑)
まぁ出来るだけ普通にはあり得無さそうな名前にしてるんでしょうね、漫画の題材が題材だし。
殺される側の名前が余りにもありふれてる名前なんかだと、いらぬ反感も買うかも知れませんし。
も一個、笑ったと言えばLの肩に手を置き「僕がそんなやつに見えるか?」と聞いた時「見えます」と即答した部分。
その時月の目がやたらとキラキラ描かれていた事にも笑いました。
結論。ワタリと夜神局長シブい。ミサ可愛い。ついでにレムも可愛い。Lと月は喧嘩してる時が一番イキイキしてる気がします。
デスノはたまに織りまぜられるギャグを見る為に、大真面目に有り得ない御都合サスペンス展開をひた走る主人公達を観察するのが一番楽しい。(注:誉めてます)