おお振り感想2

昨日の日付け分で西浦について語れなかったのでもう一度。

あのですね、ワタクシ実は三橋が大の苦手なんですよ。
寧ろ嫌いといっても良い。
三橋と、ヤサワタのヤエは私にとって最も忌むべき同族嫌悪の類いなのですよね。
特に(というか寧ろそこだけとも言えるのですが)ネガティブ方面の特徴が恐ろしく似通っていて、読んでてムカつくのは多分、それが原因だろうなって思うんですが。

が。

これがびっくりなんですけど。
「ああ、コイツ本当に野球好きなんだなぁ、勝たせてやりたいなぁ」とか思ったんですよ今回。
前に三橋が「阿部君には、俺が投げる」って言った時も、「よし、良く言った!」ってそこの部分は愛しくなったりしたんですけど。
でも今回が初めてじゃないかなぁ、本当に心の底から三橋頑張れって思ったの。
自分が彼に対して肯定的になる機会って極端に少なくて、良い子だなぁと思う事はあったけど、でも頑張れ!とか、きついだろうけど勝って!とか。そういうのはなかったんですよねあんまり。
三星戦にしたってまぁ叶が好きだった所為もあるだろうけど、特に主人公達のいるチームに勝って欲しいとかチームに対する肩入れとかは全然無くて、ただ単に傍観者として試合を楽しんでたんです。
けど、今回は何!?ってくらいどっちにも勝って欲しくて、正直こんな自分に戸惑ってます(笑)
三橋の野球に対する執着は今まで色々なエピソードがバラ撒かれてましたが、今回の三橋の表情や行動が一番それを如実に表してたなぁと思います。私的観点ですが。
あ。今読み返してて気付いたんですがアレだ。
私、どうやら三橋が前向きになって来てる……というか、純粋に野球を楽しんでいる姿が嬉しいらしい。
そうよね、あんだけのウジウジくんがこういう風に自分を少しづつ肯定していけるのって凄い事だよね。
と考えると初期の酷いウジウジっぷりは後の成長に繋がる伏線な訳で、なんかもーこの作品には色々やられっぱなしだわぁ(苦笑)
あんだけ卑屈だったらそりゃ少しの進歩も際立ちますもの。
どんなに頭悪かろうが、愛しくなっちゃいますよね。ずっと主人公を第三者視点で見てるものとしては。
これもひぐちさんの計算の内なのかなぁ。私思いっきり踊らされてるなぁ(笑)
花井も阿部も良かったんだけど、今回は三橋がやっぱり特別でした。
あ、そういえば阿部の「着替えちゃいな」という言葉遣いは可愛いと思いました(笑)
阿部語録、返してみると何げになんだか可愛い台詞が多いんだよな。

あ−来月も楽しみだ−!