久し振りにるろうに剣心の追憶編を見た

久し振りに見て「あれ。なんか、『今、そこにいる僕』と曲調似てる」と思ったら、同じ方だったのですね!
この方の曲はどっか切なげなんだけどとても優しいんですよ。
儚い感じのお話に使われてるとぐわーっと押し寄せるものが。
大昔(2002年・笑)の別日記に載せていた感想が有ったのでDVDの紹介とともに。
これは激しくお勧めします。特に追憶編。星霜編はかなりの鬱仕様なので見る人を選ぶと思います。
ちなみに映像のクオリティは今見ても賞賛したいくらい綺麗です。セルだよね、これ。ホント凄い。

るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 追憶編 ~特別版~ [DVD]

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ハマりました。
凄くシリアスで重いわ暗いわ、主役二人のテンションは低いわ(テンション自体は低い訳じゃないんでしょうが、二人とも自分の中の激情を押し隠しているタイプなのでおっそろしく重くて暗い)ですが、良かったと思います。
テレビ版アニメーションとは明らかに毛色が違う為、着いていけない人もいるかも知れませんが、世間での評価はかなり高いみたいですね。
私は薫よか巴贔屓なんで、それが理由で見たんですけど。
こんなの作っちゃったら、原作の和月氏は大変です。
この作品を超える、よっぽど面白い作品でない限り見向きもされないだろうなと思います。
話、すごく良かったです。約二時間の間に話が濃縮されていて、剣心と巴の心が近付いていく過程が無理なく描かれていて。
話の中での間の取り方とか最高に素晴らしいと思います。いわゆる『雰囲気作り』の為の背景や描写が全て有効に活かされていると思います。
テレビ版初めかなり違和感のあった涼風さんの声もかなりしっくり合ってました。
っていうかテレビ版よりこれくらい重い話の方が合ってると言うか……。
巴役の岩男さんの声も初めは感情の起伏が乏しく感じられましたが、巴の感情が大きく発露する場面での爆発しそうな感情を抑える演技とか、声自体は決して荒げることなく、無理なく巴の感情が伝わってきて切なかったです。
うん、泣けますね。かなり切ないです。
原作かアニメ見てる人しか見ないビデオでしょうから話の粗筋は大体解るでしょうが、剣心と巴の出会いから別れ〜幕末の動乱の時代を描いた話ですから、切ない話になってしまうのは仕方ありませんよね。
かなりいいもん見たな〜と思います。ビデオ借りて良かったなぁ。すごい好きです。
何より良かったのは無駄な部分がなく二時間と言う短くも長くもない時間で上手く纏められていた部分でしょうか。
『見足りない』のも『もういいよ』ってのもやっぱりどちらも不満ですものね。
お勧め出来ると思います。多分原作とかアニメ版見なくても話分かるように作られてますし。

お薦め度   ★★★★
シリアス度  ★★★★

るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 星霜編 ~特別版~ [DVD]

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………めちゃくちゃ暗いです、切ないです。EDでは泣けました。
薫はずっと嫌いでしたがこの話を見て少しだけ好きになりました。
剣心の衰え振りが余りにも哀しくて。なんか短い時間に命の灯火を燃やし過ぎたんだね…という感じですか。
まるで廃人の様になってしまった剣心にはただただ哀しいです。
前編は少しうざったい感もありましたが後編はかなり引き込まれましたね。
最後、剣心が死を迎えるシーンはかなりキました。駄目なんですよ、あ〜いうシーンは涙腺にモロにきちゃう;
くぁ〜ヤバいなぁ。追憶編と一緒にDVD欲しくなりました。
ただ言うなればこれは本編の補完編のイメージが強いので単品だと見れないのが痛い。
薫が剣心と過ごした半生を描いたものなんで、本編に出た人物ばんばん出ますしね。ああ、勿体無い。
追憶編は番外編として単品で見れるものだっただけに(人斬り抜刀斎とかの設定はともかく)兎に角惜しい。
これもやっぱり作画とか内容とか、本編とテイストが違い過ぎて着いていけない人いるかも。
あと薫の生き方に共感出来るか出来ないかとか。
私は共感出来ましたが真似は出来ません。
しかし……ホント重い話でした。
あんまり感想書けないですね、なんかめげてくる;

お薦め度   ★★★
シリアス度  ★★★★