landreaall(4)〜(8)
Landreaall 4 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
- 作者: おがきちか
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2004/07/24
- メディア: コミック
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主要キャラクターが一気に増え、その一人一人が濃いです。
また同世代の大勢の中に入った事で、今まではあまり見えなかった、
DXのやんちゃっぽさや子供っぽさが発揮されたり、
イオンはそのあっけらかんとした性格が更にはっきりと表れて来たりと、
より馴染みやすくなりました。
この巻は兎に角舞台が新しくなったことを印象づける巻で、
またそれぞれ曲者なキャラクター達を動かしつつ学園生活的なエピソードを描いているので、
今までの巻とはちょっと違った印象も受けるかも知れません。
DXの剣技、どうも「将軍職」の人間ぽくないと思っていたら、
やっぱり傭兵の母から教えられた物だったんですね。
3巻でノンリミットと書いてあったので、普通形式的なそれだったらあんまりあり得ないよなと。
「戦う前に敵に武器を晒すのか」ていう言葉そのものが恐ろしく実戦主義ですね(笑)
学友の「あるやりとり」を盗み聞きしてキレたDXがナイスでした。
彼が面白い顔する時って大概妹絡みなんですよねぇ。
巻末話は大笑い。見た目一番笑えたのはライナスですね。
あとは汚されたハルが……!!(笑)
Landreaall 5 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
- 作者: おがきちか
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2004/12/25
- メディア: コミック
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何げにその後のティティとカイルのやりとりが好きです。
ティティって初登場時はもうちょっと意地悪そうに見えたんですが、
自分の中に未熟な部分や悪い部分を自覚して、それを振りかざさないようにしつつ、
自分の大切な物、友人と自分の尊厳や誇りを守る為に、上手く立ち回る賢さとかすごく好きですね。
賢さだけの貴族、王族は珍しくないけれども、
周囲の目を自覚しつつのフィルとの付き合い方とか見ていると、
DXには無理だろうけれど、とても賢明な判断だと思います。
真直ぐ、時には愚直な考え方は、それだけでなんらかの障害を引き起こしたり、
他者の心に何かしら深く残る物があったりするけれども、
ティティのやり方は、あくまでも表面上は「普通」で周囲に奇異に感じさせない。
逆に当人達の間でだけ通じ合っていれば周囲の言う事など取るに足らぬ、という自信を感じさせます。
これはやっぱりDXよりも、ティティが自分の地位を意識して育って来た事の証でしょうね。
でも過去エピソードを見るに、あの後でフィルに「頭が上がらない」と思ったティティは
やっぱり素直に育てられたんだと思います。
話は変わりますが、この人兄妹っていうか、家族の上下のつながりとか描くの上手いですよね。
自分を例に当てはめるのは烏滸がましいし恥ずかしくて嫌なんですけど、
イオンとDXは表面上分かりやすいから恐ろしくシスコンブラコンに見えますけど、
多かれ少なかれ兄妹ってあんなもんだと思います。
私少しイオンって苦手なんですけど、それは彼女が如何にもな「兄」持ちの妹だからです。
いわば自分にも(妹としては)イオンに近く感じる部分があるので、
一人の女の子としてのキャラのイオンは好きなんですけど、
DXの妹としてのイオンにはなんとなく複雑な思いがします。
兄妹って少なからずシスコンだしブラコンなんですよね。認めたくはないけど。
あと長子であるDXが下の子であるリドの前で下の子のような甘えを見せるのも解る気がします。
家族の中ではどうしたって常に「頼りになる年長者」でなければいけない上の子。
そういう下の子を守らなきゃいけない使命感に駆られている年長者に対して、
そのプライドを傷つけないように甘えるフリをする事に慣れた下の子は、
何げに長子のそういう『ムリ』を本能的に察知してしまうんですよね。
甘える事に慣れているから、逆に甘えたい気持ちも解るんです。
そして甘えるフリが出来るって事は、裏を返せば
甘えなければならないほど自立してないわけでもないんですよね。
上から見たら結婚でもしない限り、いつでも庇護する対象を逸脱せず、危なっかしい存在なんだろうけど。
あ、これは兄妹の話ですね。姉弟だとどうも違うみたいです。
DXの甘えはともかく、リドがしっかりしている理由は上記とは違って、多分お家柄でしょう。
友人には兄のいる妹の子が多いのですが、そういう子と付き合っていると、
少なからず兄持ちの妹の強かさが垣間見られます。
イオンにもそれに共通した部分をちょこちょこと感じ取ります。
だからルッカフォートの兄妹見てて、確かにシスコンブラコンだとは思いますが、
それが特別凄い物だとは思いません。見えやすいか見えにくいかの違いだと思います。
二人とも物言いが素直だから分かりやすいんでしょうね。
なんか本の感想になってるんだかなってないんだか。
Landreaall 6 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
- 作者: おがきちか
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2005/06/25
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自分好みのツンデレです。
でも本人にもデレデレとしないツンデレです。
これ新ジャンル?(笑)
ティティとフィルのコンビが好きです。
あの性格の違いが丁度二人には良いんだろうなぁ。
アンちゃんが来た時のあの二人のそれぞれのやり方が凄く「らしく」って、
でもお互い相手のやり方を尊重してそう。
ティティの回りくどさと、フィルの大雑把…というか率直さって、
組み合わさって、丁度良いくらいの物になるのかも知れませんね。
巻頭のカラー絵と巻末漫画のルッカフォート母にクラクラです。
特にカラー絵のアレは、新しい何かが自分の中から生まれそうでした。(何を出産する気だ)
母良いよ母。
「すぐに気絶するクセをなんとかしろ」のコマの凶悪面は激しくときめきました。
三角座りの三人のなんとも言えない背中がまたいい。
Landreaall 7 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
- 作者: おがきちか
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今まではそう思ってなかったんかいと言われればハイそうです。
男が好いた惚れたで格好良く見えるのは当たり前の事です。
つかその状況でダサイ奴の方が哀れすぎる。
だからむしろ友人関係とかの事で熱くなれる奴の方が格好良いです。
自体はとても丸く収まったようだけど、実際の所ティティなんかはしんどいだろうなぁ。
この状況でなし崩し的にDXのデモンストレーションに加担させられて、協力はやむを得ない。
ここまで信頼されていて、もし裏切ったりしたら、
友人を失うのどうの以前に自分自身の人としての矜持をも傷つける事になりかねません。
DXなんかは結構心配するまでもない、そうなったらそうなったで自分のせい、って思えるかもだけど、
ティティからしたらそんなにあっさり信用しないでくれと言いたくはならないですかねぇ(笑)
『今現在』に限っては約束出来ても、未来永劫の約束なんてできる人はいませんものね。
って私結構言ってる事酷いですか?(笑)
でも私だったら心が弱いから嫌だなぁ。
自分が人を嫌わない妬まない恨まないって自信ないもの。
そういう事思う自分を恥じる気持ちもあるから表に出さないようにはするし、ましてや行動になんて移さないけれども、
(物騒な言い方すると)手っ取り早い手段があったらそれは別問題でしょう?
そういうリスクも分かっていてああいう行動取れるからこそDXを漢だなぁと思ったんですけどね。
でもこれはある意味他人にも重責を担わせてしまってるっていう自覚はあるんでしょうか(笑)
忘れろったってそう忘れられるもんじゃないでしょう。
ここら辺が8巻での竜胆の御飯どうこうの辺りに見られる大雑把さなのかな……。
本人は「あー忘れちゃって。たいした事じゃないから」とでも思ってそう。
でも周囲は「んなわけあるかー!!」って思うのが普通でしょうヨ。特にA型の彼なんか。
ていうかライナスも好きですヨ。
彼が父親んトコ行った時の話とか大好き。イー奴です。
ゼクスレン教官と五十四さんのやりとりも大好きです。
五十四さんの意趣返しが成功したという感じのあの勝ち誇った顔が可愛いです。
あとルッカフォート兄妹。
「軍旗を100M投げて城壁を破壊してた」
「うわーっ。やっぱり本物の騎士ってわけわかんな〜い!ワイルド!」
ワケわかんないのはお前らだ。
Landreaall 8 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
- 作者: おがきちか
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これは単なるイメージイラストだったのね。
一巻読んだ後にこの表紙見たら「ここまでシスコンなのか」と普通に思っちゃいました。ごめんDX。
しかしロロットはどうみてもバンシーですありがとうございました。…じゃなくて。
でもあれはあからさま過ぎて……ちょっとやり過ぎかなーと。
後書き漫画がなかなかに素敵だったのでまぁいいかなとも思いますが、今までで一番ベタな話でしたね。
五十四さんに説教される4人の話は大好きです。
ていうかDXが…DXが………頭痛ぇーーーー!!!!!
私もA型なのでハルとライナスに同じです。理解出来ん。
ある意味尊敬しますがこういう人間には絶対なりたくないです(笑)
「ちゃんと食わなきゃダメだぞー」て台詞にはおマエが言うなと。
「なら公平だな!」にはもう。なんていうかね。
こいつは一生理解出来ねぇと。
いやはや大物ですね。……どうしようもないというべきですか?
心無しか薄くなってる六甲が可哀想でした。きっと彼もA型だ。
その次の回。
この漫画始まって以来一番好きな回ですが何か?
酔っぱらった無害な阿呆集団がたまりません。
飲み始めた直後と酒瓶転がったコマの後のギャップがさぁ。
「なんだこのどうしようもない集団」て。
開くな開くな。それ以前に脱ぐな脱がすな。
全員揃いも揃ってダメ人間化してるのが笑えますな。
あと、この回で初めてDXのシスコンっぷりは異常だと思いました。
六甲は頑張れもっと頑張れ死ぬ程頑張れ。
次の回。
ランドリがLOVELESSになってて驚きました。以上。