よみがえる空 -RESCUE WINGS-

よみがえる空 -RESCUE WINGS- mission 1 [DVD]

よみがえる空-RESCUE WINGS-mission 2 [DVD]

ＴＶシリーズで、途中から見てなんで初回から見なかったんだ！と激しく後悔した作品。
その現実の容赦の無さが好きです。
１話で主人公が小松救難隊に配属される訳ですが、二話からもう救難活動に。
しかも初っ端から結構きつい仕事。
この作品の素晴らしい所って死者を出すのを厭わない所ですかね。
勿論どれ一つとして無意味な演出の死じゃないです。
必死に生にしがみついて、それでも亡くなってしまう命などです。
安易な死の描き方は好きじゃないんですが、どれだけ死力を尽くしても、
どれだけ救いたいという思いがあっても、現実は時に非情ですよね。
そういう事を、本当に淡々と書いていて、
で、事実救難現場ってのはそういうもんなんだろうと思うから、
この話はかなり現実に近いんじゃないかなと思います。
勿論主人公が奇跡を起こして要救助者を次々と救い出すような、そういう胸のすくような話も
漫画としてはとても面白いと思います。
これはそれと真逆の所にある作品かも知れませんが、逆にこの作品にしか出せない持ち味もありますよね。
例え救いようがない話でも、意味はある訳で、
その意味を考えた時にやっぱりこういう作品は必要だなぁと思うし、好きだと思うんです。
救難の合間にちゃんと「人間」を見せてくれる部分も好きです。
血肉を持ったキャラクターでないと、やっぱりその苦悩一つ取っても共感できませんから。