ボクを包む月の光(3)

ボクを包む月の光 ?ぼく地球次世代編 (3)

ボクを包む月の光 ?ぼく地球次世代編 (3)

ちょっと話がどんどん前作に引きずられてってる感じですね。
蓮が輪の事知りたいって……嫌な展開だなぁ;
あと小林家の妹こと円ちゃんが好きになれません。
日渡さんにとっても輪と亜梨子は特別な存在なんだろうなぁと言うのは想像つきますが、
ここまでいっちゃうと親バカな感じがします。
特にあの一家の周囲皆特殊な能力持ちで「凄い人」ばっかり的なことを描かれると、
逆に全員がパッとしなくなるというか。
酷い言い方すると、小学生の子とかが身の回りの凄い人の自慢話をしているのを
聞いているような、微妙に生温い視線で見てしまいます。
月基地のメンバーが殆どそれなりに名をあげてるっぽい描写辺りからちょっと
うええ、となるものはあったのですけど。
作者としては自分が描いていたキャラだから幸せになっていて欲しい、って気持ちが
そのまんま反映されちゃっただけなんでしょうけど、
それを見せられる方は親バカっぷりを見せつけられているようでなんとも微妙な気持ちに。
特にキャー……もといヒァーの話は完全に「あーダメだ」って思っちゃって。
ていうかカット割とか妙にデジャブるシーンが多かったんですが、
実は過去のどっかのシーンとわざと似せて描いてたりしました?
どっちも大ゴマの輪のカットなんですけど、
寂しそうに俯いてるシーンは紫苑で似たような表情を見たような気がするし、
その後、蓮の言葉を受けて涙するシーンは紫苑だったかはともかく、
ものすごく似たようなコマ割があった気がします。
喜びか悲しみかは覚えてませんがその表情も泣き顔だった気がする。
うーんと、正直ちょっと買い続けるかどうか怪しくなってきました。
読むのは読むけど、買って手許に置いておくと、
なんとなく前作までたいしたことなく見えてきそうな気がします。
気のせいだとは分かってるんですけどね;
こればっかは昔好きだった話の続編読む時につきものな、
前作の記憶の美化によるところもあるんでしょうけど。
でもそれ差し引いたってやっぱりぼく地球は面白かったと思うのです。
ああ、それだけになんだか残念で仕方がない。