皇国の守護者(1)

皇国の守護者 1 (ヤングジャンプコミックス)

皇国の守護者 1 (ヤングジャンプコミックス)

後日の日記にもあるとおり、脳内千早祭り開催されているくらいですから。
ええ、ハマりましたが何か?
剣牙虎可愛い、剣牙虎可愛い、剣牙虎可愛い、剣牙虎可愛い、剣牙虎可愛い。
5回言うくらいには可愛いです。
ちょっとハァハァして大変なので、もうちょい後に感想書きます。ど、動悸が……!

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カラーページの6ページを見てふと思い付き、
本文を読んでいく内にどんどんその考えは強まり、
そしてオマケ漫画を読んで確信を強めました。


独立捜索剣虎兵第十一大隊はもういっそ


剣牙虎を愛で隊


とかでいいような気がします。私も 混 ぜ て !








……じゃなかった。メロメロになっている場合では有りませんね。感想感想。
ずばり大ヒットしました。大好きです、こういう作品。
仮想戦記物は割と好きなんですよね。血沸き肉踊るというか。
ファンタジー畑の住人でもあるので、設定からして好きになる要素がいっぱい。
作品名どっかで聞いたこと有ると思ったら、ノベルスを本当にちょこっとだけ
読んだこと有るのを忘れてました。
通りで初めて見かけた時からなんかずっと引っ掛かってたわけだ。
表紙絵から多分そう遠く無いうちに買うだろうな、とは思ってたんですけどね。
表紙の絵が物凄く端的に骨太の世界観を見せてくれていて、
こういうストーリーを窺わせる絵っていうのは好きなんですよ。
その絵自体が物語の一部なのね。千早可愛い(←それはもういいから)
物語は初っ端から怒濤の展開。
殆ど序章らしい序章もないまま敵の『帝国』軍との戦いに突入します。
この世界ならではの戦争でのセオリーやら条約やら、結構漫画的には面倒で厄介なものもありますが、
それらもさほど読者を混乱させること無く、物語の中で必要な時に説明として描かれています。
しかもそれも解説のように第三者の目で外から語っていてもそう感じさせない程短く明瞭ですし、
また誰かの台詞や考えの中に上手く忍ばせているので、それほど「説明された」感がないですね。
そしてそういう説明が戦いのシーンの勢いを削ぐかと思えば全くそんなことも無く、
寧ろ淡々とした説明と、血腥い戦闘のシーンとの対比が面白いです。
漫画が本当に達者な人なので、絵に関しても画面全体に関しても、
また話の進め方をとっても何一つ心配要素は無い感じです。
効果的な見せ方がとても上手い人だなぁと思います。
重いばっかりでなく、ちゃんと笑いの要素もふんだんに入れつつ、
けれど空気が軽くなり過ぎないような、そういう安定した面白さもあり、
泣きどころもきっちり入れつつ、一回一回でちゃんと話が読めますね。
これは原作がしっかりしているからだろうこともあるけれど、作者自身が読者の目をもって、
自分がこの作品のどこを見てほしいかということが明確に分かっているからじゃないかな、と。
作者さん自身がこの作品の原作をとてもよく理解し、愛しているのだろうなと思います。
ストーリーを追う作業も大事ですが、愛すべきキャラクター達の人物像も大事です。
が、そこもなんなくクリアしている感じ。
アクの強い登場人物達の描き分けも素晴らしく、それぞれが個性豊かに描かれています。
それぞれに人間臭くて良いですね。
1巻で印象に残ったシーンは、天狼会戦での剣虎兵達の突撃、西田少尉の最期、
剣虎兵(2)の最後のページ新城中尉の背中(一枚絵としてもすごくいい)、
まだ子供のような金森を奮い立たせる為にとった、
自分の行動に深い慚愧の念を持って自らを偽善者と罵る新城と、
その直後、橇を引く猫(剣牙虎)への負担を少なくしてやる方法に笑みを浮かべる新城。
この表情の対比も好きです。
あーあとオマケ漫画は番外で面白過ぎです大好きです。
作っといて後悔する新城中尉もたまらんですが、素直すぎる漆原の台詞に笑い、
(「似合うかい?」じゃねーよwwww)猪セントで撃沈。なんだよもう。
全軍ミニスカセクシーな帝国軍も大好きです。
オマケ漫画が内容とまるで方向性が違うもの描かれるとそれだけで骨抜かれます。
そういやエウレカもあのギャップが好きなんですよね。巻末が一番面白い(笑)