KILL WIZARD(1)
- 作者: 水薙竜唳
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/06/16
- メディア: コミック
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Dグレとかダレンとかを混ぜたような感じ、でしょうか。
絵も描き込み型の人らしく、細々とした所まで描かれてはいるのですが、
いまいち線の強弱がはっきりしない所為か、画面全体がごちゃごちゃとして見えます。
あと画面全体が暗いと言うか。
せめて本のサイズがもう少し大きいタイプのだったならばそういう画面の見にくさも、
かなり緩和されたと思うんですけどね。勿体無い。
線をざかざかと描く人の絵ってのは本当に好みかそうでないか二分されるみたいです。
これ買った日は運悪く「されど罪人は〜」を買っていたので、目を酷使したくなかったと言うか。
ぶっちゃけ読むのがしんどい(苦笑)
話は、ネタがありきたりなのは置いておいて、まぁ普通に読めます。
ただ、最近この手のハンターものはマンネリ化の傾向が強い気がしますね。
メインとなるのであろうバトルにおいても、敵魔法使いの呪文の詠唱からどんな魔法かを察知し、
無効化するアンチマジックを発動、更に攻撃、という手法みたいなのですが、
こういう戦い方はえらく受動的に見えると言うか、そもそもアンチマジックにする理由が分からん。
主人公達から仕掛けちゃ駄目なのか。
それともこれが他の擬似作品との売り方の違いだとしたら、これは下手なやり方だなぁと思います。
何せ、相手の手法を見破るその過程にあまりドキドキ感がないのです。
何故かは分からんのですが、あんまり緊迫感がないんです。
だから、すごく大変な事をやってるのよ、って説明されても「そうなの?」くらいにしか思えないのです。
そうそう、作者が描きたいと思ってるほどに伝わってこないと言えば、主役が女の子っぽい男の子
らしいのですけど、もともとこの方余り男女の描き分けが上手くないと言うか、
男女に身体的差異がハッキリでるような絵でもないので、もっともっと女顔にされなければ、
ゲストキャラの「女の子なの?」という台詞に説得力が無いかも。
下手だと酷評する程でも無いんですよねぇ。なんか、勿体無いという感じ。