ジャパンオープン2006

今更感が強いですが感想書きます。
今回はなんか外国勢が妙に浮き足立ってたというか、「もしかして本気じゃないんだろうか?」
というような印象を受けてしまいました。
なんかイマイチ気迫が伝わって来ないというか……シーズンオフって事も関係有るんですかね。
身体も完全には調整出来てない印象が有りました。
ではここから一人ずつ感想。
アレクセイ・ヤグディン
マイムっぽい動きとか取り入れてあって独創的な振り付け。
ジャンプが高く、ステップもキレが最高。
手も足もメリハリのある動きで見てて気持ちよかったです。
『仮面の男』の選曲も良いなーと。なんであんなに得点低いの……(´・ω・`)ショボーン
本田武史
トスカはのっけからインパクトのある曲なのでのりやすいですね。
全体的に着氷の際バランスが乱れるのが気になったかも。
少し身体がダブついているというか、絞り切れてない感じがしました。
エマニュエル・サンデュ
…はただ一人放送カットされてて切なかったです;
でも会場で観た方曰く、彼自身にとっても不本意じゃなかろうか演技をしていたらしいので、
不幸中の幸いなのかな? ……でもやっぱり全員観たいよねぇ。
ステファン・ランビエール
あのゼブラ柄のコスチュームさえなんとかしてもらえればなぁ(苦笑)
なんか曲とか演技の内容関係なく滑稽に見えちゃうんです……色遣いの所為も有るけど。
ジャンプの時手をついちゃったりもしたけど全体的に着氷後の動きが滑らかで綺麗。
長い手足が見栄えする振り付けで、スピンは男性の中では確かにずば抜けて綺麗でした。
高橋大輔
ラフマニノフのピアノ協奏曲は昨年末から観てきたプロなのですが、
今までで一番滑りに余裕があるように見えました。一番良かった。
とにかくこの人のスケートは良く滑るなという印象。
もう少し足の切替にメリハリがつけば更にあのステップは凄くなるような気がします。
ジェフリー・バトル
衣装が! もう衣装からしてずるいですよ!! あの見栄えの良さ! 手足の長さ!!
フィギュアはやっぱり西洋発祥のスポーツだとまざまざと見せつけられた感じです。
振り付けも何やっててもサマになる感じ。
ジャンプは着氷時に少しつんのめるような感じの危うい姿勢が見られましたが転倒は一回のみ。
最後のスピンは綺麗でしたねぇ。
アリッサ・シズニー
ジャンプが回転不足でか転倒が多かったのが勿体無いです。
他の選手と逆回転のジャンプなのでそれだけでも目を引くんですけどね。
手足が長くスパイラルやビールマンスピンは本当に綺麗ですが、それ以上に
技と技のつなぎが早くて、全て一連の流れとして見れるのが凄いですね。
キーラ・コルピ
17歳でブルースってのは凄い。また色気がちゃんとあるんですよねー。
ジャンプのタイミングが合わなかったりで全体的に不調?という感じ。
左腕と右腕が同じように滑らかに動くのはやはり海外の選手だなーと。
黒い衣装でも重く見えなかったのが良かったです。
安藤美姫
コスチュームまた一新してましたが、トリノのよりこっちの方が断然良いですね。
彼女は昨年12月頃からの中で一番良い演技でした。
ジャンプのミスも少なく、全体的に所々のアラはあるもののやっと復調したかな?という感じ。
でもやはり良かった頃に比べればパワーが落ちてる感は否めないかも。
身体も少し絞ったようですし、ジェンキンスコーチの指導の賜物か女性らしい表現も
身につきつつあるみたいなので、このまま頑張って欲しいです。
ジョアニー・ロシェット
身体の線が……ああ、肉食の国の人だわ…という感じ。
ジャンプもパワーで飛んでいる感じですよね。力強い。
初め転倒して崩れちゃうかなと思いましたが、しっかり立て直して最後まで素晴らしい滑り。
最後までジャンプが力強いのが印象的でした。
サラ・マイヤー
こういう衣装を着て、それが似合っちゃうのが狡いよなぁ。
スレンダーで手足も長いもんだから見栄えいいですよね。
着氷が何度か乱れたりジャンプがシングルになっちゃったりもしましたが、全体的に優雅。
ストレートラインステップとか身体の動きがとても滑らかで綺麗でした。
浅田真央
多分今回でくるみ割り人形は見納めですよね。
身体が大きくなったからか衣装チェンジしてましたが、少し曲線的にも女性らしさが
滲み始めてきたのでこちらの方が似合ってますね。
前の衣装だと若干チグハグだったでしょう。
振り付けもちょっと可愛いらしすぎるかな? という感じに。
しかしこの子のジャンプの安定感はなんでしょうね。
「真央は簡単に飛び過ぎるのが駄目!」とかなんとか、確か山田コーチに
駄目出しされてたと思うのですが、本当にそんな感じ。
以前は無重力かと思うような、CMじゃないけどそれこそ『ふわふわまおまお』だったのが、
身体が大きくなって、その重みを持ちつつ軸がしっかりしたジャンプになった様に感じました。
つい先日ジュニアの大会で惜敗を喫したばかり。
体型の変化も手伝って、もしかして暫く調子を崩すのでは?と思っていたのですが、
そんな心配は杞憂でしたね。
「焦りはあると思う。でも試合になって焦るなら、焦らないように練習する」
といった彼女は本当に凄いですよ。有言実行もそうだけどその言葉の中身もね。
CMなんかやプリンスアイスワールドもあったりでまともに練習時間取れてないはずなのに、
ちゃんと結果を出す。それに見合うだけの努力をしているんだろうなと思います。
スケーターとしてだけでなく、人として凄いと思う。
この年齢で自分がすべき事をちゃんと理解出来るのはそれも才能なんでしょうか。
(余談)
真央ちゃんて、曽田正士さんのバレエ漫画『昂』の主人公、昂を
彷佛とさせる所があるなーと思います。
ただ自分のやりたい事というか、しなきゃいけない事をひたすら追い続けるような部分とか、
周囲となんか生きてる時間軸が違いそうな感じ。会話が微妙に噛み合わなかったりする所。
真央ちゃんホント好きですね、私(笑)
とりあえず日本チーム優勝おめでとうございます。