二の姫の物語

二の姫の物語 (フラワーコミックス)

二の姫の物語 (フラワーコミックス)

訳の分からないラインナップですみません。ウィングスの次にBLでその次に少女漫画って。
和泉かねよしさんの漫画はこれが初めてです。表紙買い。
四月頭に宣言していたアレはなんだったんでしょうね……_| ̄|○
でも面白かったです。
表題作の二の姫の物語は、王家の人間どころか召使にすらやや邪険に扱われる恐ろしく愚図な二の姫と、
奇しくも彼女に仕える事になった青年の物語。
恋愛物ですが、恋愛一辺倒ではなく姫の成長物語としても読めます。
駄目な人間に見える人が、実は明晰だったりする設定は割と良く見られるものですが、
どうも私こういう設定のキャラが好きみたいですね。(林とかシェスカとか…ってなんで本の虫ばっか)
二の姫も割とそのタイプで、まぁ天才肌って訳ではないのですが、
劣等感と恋心が功を奏し、という感じで王になるに相応しい資質を兼ね備えた人物になります。
あんまり、自分は恋愛物として読まなかった気がしますね、振り返ってみると。
でもこれくらいあっさりめの方が読みやすいですね。
絵も見やすくて、画面も割とスッキリしていてよかったです。
あ、「サーキットの女王様」と「地上20mでで会いましょう」も恋愛物ですが、
やっぱり恋愛そのものからちょっとずれた部分を描いていて、
でもちゃんと主題に絡んでくる辺りは上手いですね。
作品として、恋愛物全開のものが読みにくい人には取っつきやすいタイプの本だと思います。
「そんなんじゃねえよ」は漫画喫茶辺りで読んでみようかな。