白夜行・徒然追記

山田孝之さんを初めて意識して確認したのは多分ウォーターボーイズが初めてなのですが、
(で思い出したけど、この作品の主演二人が二人ともセカチューでさくちゃん演ってた訳か)
あの時はそれほど印象深くなかった、というか、イメージとして
「根暗な道まっしぐらな人やらせたらハマリそう」
だったのですが、今まさにそんな感じでちょっと思い出して笑ってしまいました。
本人には悪いけど、あんまり爽やか系じゃないのよね、彼。
なんていうかちょっと泥臭くて、這いつくばってみっともない格好を晒しながらも、
不屈の精神を見せるような感じ。いじけ方向に走っても無駄に凄いパワーですけど。
でもああいうだめだめ君て年上のお姉さんにもてそうね(笑)
とか思ったら実際お姉さんが二人もいるんですね<はてなで見ました
成る程。劇中での彼の甘ったれ全開な演技は結構日常的に培われたものなのかも。
上にお姉さんがいる人って、カカァ天下ならぬ姉天下のもとに押えつけられていても、
逆に滅茶苦茶愛されててもどこか上に女兄弟がいるなーって分かりますよね。
どことなく甘え上手と言うか、頼り上手と言うか。放っておけないオーラみたいなものが。
私の身の回りの人が分かりやすいだけですか?(笑)


更に徒然な感じになりますが、雪穂の教会での怒りの噴出は、
今の世の中には結構ありがちなものじゃないかな、と思いました。
ちょっと例え悪いですがあからさまに分かりやすいのだと新興宗教とかネ。
うちの親は無宗教……というか特にどの宗派にも思い入れのない、
いわば「自分教」(笑)の人で、その人達の娘として育ったからそう感じるのかもしれませんが、
自分で入信したならばともかく、親の代から、ってのは、酷い良い方をすれば
巷にあふれる「宗教」にフラットな状態で関わることが多少難しくなるということでしょう?
親は自分が信じていたのだからともかく、まだ自我が完全に確立していないと思われる時分から、
恒常的に「信じ込まされて」いた子供が、その子の中での「裏切り」的行為に遭った場合、
怒りの行き場はどこになるんでしょう。親? 
でも基本、子供の世界は自立出来るようになるまではほぼ親一色の世界みたいなもんですし。
持って行き場、無かったりするんじゃないでしょうか。
自我が成熟して来た頃に雪穂みたいに爆発するのかもしれませんね。
でも公共物損壊はだめよん。
自分は特に縋る物を持たずに育ってきて楽だったなぁ、と感じたり。