戦国自衛隊1549

下のエントリの次にこれ持って来るのどうよという気もしないでもないですが、まぁいい。
この間のTAMA CINEMA FORUMで見ました。スクリーンで。
荒唐無稽なストーリーの割には妙にこじんまりと収まったな、というのが素直な感想。
もうちょっと爽快感出てもおかしくなさそうなネタなのに、意外と地味ですよね。
役者の所為かと思ったんですけど、割と演技は良い(と私は思う)役者が揃っていたので、
どうやら画面構成に問題があったのかな、と。カメラワーク?かな。
「え、そこの場面ヒキにしちゃうの?」みたいなのは結構あった気がします。
アクションが多い映画なので、そこら辺もう少し『魅せて』欲しかった気がします。
今回一番美味しい役所は中尾明慶くんでしたね。
彼のあの舌ったらずでやや辿々しい喋り方が彼の役柄を過剰に幼く見せて、
それ故に後のエピソードが意外性を持った感じでしょうか。
あとは防弾チョッキつけてた斎藤道三。あれは好きですよ。この映画で一番笑った。
話はそれなりに良く練られていたと思いますが、戦国自衛隊というタイトルから
派手なアクションを期待した方は少なからず居た筈。
そういう物を求めていた人には物足りなさがあったのじゃないかな。
アクションはあるにはあるけれども、自衛隊武装を生かした派手なドンパチじゃなく、
どちらかというと時代劇的な、雑魚を迎え撃つ感じでの戦闘だったので、
臨場感はそれなりにありつつも、スケールは壮大とはとても言い難いのですよね。
もっと千人単位の武将VS現代の兵器みたいなんでも面白かったと思うけど、
そうするとストーリーが根本から覆されてしまうから駄目なのね。
過去をいじると未来が変化するから、ってのはタイムスリップものにありがちですけれど、
時を遡るなんてのは精々ジェット機が自転の方向と逆に飛ぶくらいしか手段はなくて、
地球が逆回転するわけでもないし、逆回転したところで時間というものが本来の意味で遡る訳でもない。
もう充分に有り得ない事起きてんだから他に何起きたって仕方ないだろ、腹括れよと思ったり(笑)
でも割と楽しめたと思います。肩肘張らずに見れる娯楽作品ですよね。