おおきく振りかぶって(アフタ11月号)ネタバレ記事

本売りは土曜、かな?とりあえずは伏せときます。
他球場、ARCの試合結果は25対0の5回コールド。
ARC、武蔵野が他球場の試合結果の放送を耳にする所から始まります。
ARCは桐青と6回で未だ同点の西浦に対し、ろくに情報も持たず、しかし若干の興味を持った様子。
武蔵野はピッチャー榛名がARCの試合結果にのみ気を取られている中、
キャッチャー秋丸が、桐青の相手が西浦である事をしっかり聞き止めていた。
秋丸にいわれて、漸く阿部のいる高校、そして記憶にぼんやりとしか浮かばない三橋を思い出す。
6回で、尚あの貧弱な体躯の三橋が桐青を2点に抑えている事に驚きつつも、
自分達の試合が近付き、他人を気にしている場合じゃ無いとすぐに気持ちを切り替える。
7回裏、桐青の攻撃は高瀬から。
投手にとって一番キツイと言われる7回、球威の衰える事のない三橋に内心心配しつつも、
冷静にキャッチャーとしての仕事をする阿部。
外角低めのストレートは綺麗にミットに収まる。
遅いと感じて、次のストレートは振ろうと決めた高瀬。だが、あえなく空振る。
しかし彼は「案外伸びるのか?」と思いつつも「当てようとすれば当たる」という感想を持つ。
3球目もストレート。だがやはりバットがボールを捉える事は無かった。
8番センターの山ノ井。
阿部は高瀬が今まで狙い球と違うストレートに手を出して来た事で、対応を変化させるべきか考えていた。
初球、大きく外した球を打ち上げ、栄口が走るが惜しくも手が届かずフェア。
1死一塁。そこで、前打席三橋の『まっすぐ』を綺麗に打ち返した前川が打席に。
バント狙いに応じる。これで2死二塁。
肩で息をし始めた三橋が気掛かりになりはじめる阿部。
1番は1年の真柴。百枝も阿部も四点目要員と考える。初球はカーブ。
真柴の打球はファーストに。切れるかと思いやライン上で停止、またも苦いフェアとなる。2死一・三塁。
相手にラッキーが重なり、ミスと同じように作用して流れを持って行かれないかと危惧する百枝。
打順は2番松永。その頃桐青キャプテン河合が、島崎に三橋のストレートについて話す。
今の段階での河合の判断は三橋の球は「浮いている」というもの。
言っていて有り得ないと思うのか、二人揃って吹き出しそうになるが、河合は島崎に笑うなと戒める。
審判のプレイの言葉に焦ってベンチに戻る河合に、島崎は「見てみる」と約束した。
1球目はストライク。そして2球目、カーブを投げた三橋は、ぬかるみに足を取られ、暴投。
ボールは精一杯腕を伸ばした阿部のミットを弾き、ついに逆転されてしまう。
三橋と阿部が惚けているのを見て、焦りを感じた栄口はマウンドに駆け寄った。
三橋は、目を会わせようとせず、しかしケガなどは無いようだった。
すかさず阿部もタイムを申し入れ、駆け寄って来る。あからさまに挙動不審になる三橋。
帽子で顔を隠す三橋に対し、「お前を責めっかよ」と言う阿部。
手をあわせると、汗はかいているのに冷たい三橋の手。しかも震えもあった。
次の打者を敬遠して、四球の間に足場確認と手の感覚を戻す事を優先させようとするが、
三橋は完全に浮き足立って、殆ど阿部の言う事を聞いていない。
焦り、肩を強く押した阿部を栄口が諌め、三橋に言って聞かせる。
最後に「お前しかいねんだからしっかりしてくれ!」と阿部が声を掛けるが、
それも明らかに三橋にプレッシャーをかける言葉でしか無かった。
2番は三橋・阿部バッテリー初の敬遠。
客席のルリは先程のワイルドピッチと言い、この四球といい、気が気で無い。
やっぱり負けちゃうの?と不安に思っている所に携帯電話が鳴る。
マウンドの三橋は、手の感覚も戻り、試した足場に投げる自信を取り戻していた。
3番島崎、初球のシュートはファール。
同じ球をボールで投げてもやはり打つ島崎に、カーブ待ちと見た阿部は、
級数制限の為にも『まっすぐ』を選ぶ。
若干外れてボールとなるが、島崎は見極める事が出来ない。
もう1球まっすぐを投げられるが、バットは泳ぎ大きく空振り。
更にもう1球。
「もう1球あれば見極められる」と気負った島崎の思い虚しくバットは空振り、手からすっぽ抜けていく。
なんとか3アウトを取ったものの、自分の所為で逆転されたと思っている三橋。
だが、背後から声を掛けて来た田島の「また逆転すっから」の声に、漸く表情がほぐれる。
ベンチの百枝は集まる審判を見て、雨天コールドの心配をしていた。
トイレに行くと行った三橋を不審に思って後を追う阿部。
三橋は頭から水を全身に被っていた。
三橋に手を握らせてみるが既にその右手からは完全に握力が失われていた。
そこに不意に近付く走って来る足音。
ルリが三橋に、叶が、美星が勝った事を伝えにきたのだった。
係の人に見つかり、慌てて逃げるルリ。
しかしルリの言葉に、確実に三橋の顔付きが変わっていた。
いつの間にか来ていた西浦ナインの面々に『レンレン』とからかわれつつも、
三橋の握力はすっかり元通り、力強くなっていた。
そして、試合が再開された。


とまぁこんな感じです。途中1箇所、ものすごい「あれ!?」ってなったトコあったんですけど。
多分、このネタバレ読んでる人でもそうなると思うんですけど。
あれは一体なんだったんだろう……ていうかコミックス収録の際、どう変えるんだろう……。
でも、そこを除けば今回ももう転がり回りそうなくらい良かったです。
何せ、とうとう会社帰り電車で読んじゃったもんな、アフタ。
今まで、コミックスは読んでも漫画雑誌は絶対乗り物の中では読まないと決めていたのになぁ。
詳しい感想は又後日書きますが、ルリちゃんと栄口くんはマジくっついて欲しいと思いました。

あー今回も長いなぁ(苦笑)