オルフェの方舟 ブギーポップ・イントレランス

今回は凪や和子達は殆ど完全にお休み。
最近統和機構の人達の方がメインになっているような感じです。
始まりは一人の少年と一人の少女の他愛無い日常から。
ブギーポップでは日常の中に潜む非日常の『非日常』の方が物語の多くの割合を占めるので、
最近では新刊毎に新たな奇人が出現しているというイメージが強いです。
初期よりも、少し手法が力押しになって来た気がします。
昔はもう少し文章の方にトリッキィな部分があったんですけど、手法が読めた所為か、
それとも作者の筆力が落ちているのか、物語そのものを楽しませてもらうには物足りなさを感じますね。
あと、少し回りくどい言い回しは、見慣れてしまうと面白さが半減してしまうのですね。
慣れるってのは、つまらなくなることでもあるのか……。
今回は主役&ヒロインともに、割と好きでした。
でも、のっけの方向性から「もしや今回も」という危惧はあって、最後やっぱり的中してしまいました。
タイトルのオルフェの方舟って言うのが、二人の過去エピソード出た瞬間にはっきり分かってしまって、
(それまでも散々オルフェウスだのなんだのって出てましたしね;)
切なかったですねぇ。
あ、あと彼女の憎しみ、怒りが向かっていた先ってのは初っ端に分かっちゃったので、
きっとそこを泡に指摘されるとは思ってました。
泡、結構嫌な子。でも本人も不寛容だって言ってたしな(笑)
そういえば泡の本体が藤花ちゃんって事、完全にバレたのって初めてじゃないですか?
凪や竹田君はおいといて。あれ?違うかな??
竹泡好きとしては、もう一度竹田君と泡に再会して欲しいです。藤花ちゃんも好きなんですけどね;
なんとなく、もうすぐ終わるような予感がしているのですが、できれば最後には竹田君出して欲しいです。
本当に好きなんですよ、彼。凄く平凡で、優しくて、不器用な人で。
……でもユージンにも出て来て欲しかったりして。
いや、出て来なくてもいいので生存させておいて欲しいです。ユージン好きだー。
じゃなくて。面白さとしてはまぁまぁ。
でも新キャラ出すより今まで出て来たキャラの不透明な部分を明らかにして欲しい感じも。
更に言えば、風呂敷を畳み始めても良い頃だと思います。