戦闘妖精雪風(5)

久しぶりに手放しで絶賛したい作品に出会えました。
もう身体中の穴という穴から変な汁出そう(←せめて人間でいろよ)
一巻発売当初から追っかけて購入して来た方はどれほどの感慨を味わっていることでしょうか。
なんか終わった後あんまり凄すぎて呆然としてしまって、
胸がいっぱいなような、でも逆に胸にぽっかりと穴が開いたような、
奇妙な感覚になりました。泣きそうだった。
確かに不親切な作品だと思います。マニアックにも程があると思うし。
でも内容がスカスカだからの訳の分からなさではなく、描き込みが過ぎたゆえのそれは、
むしろ賞賛すべきものだと思います。
ていうか好きなんだ、私が。
詰め込み型は、それを読み解く楽しさがあるじゃないですか。
難解なパズルを解くのと同じような楽しみですね。
一巻なんか特に補完のし甲斐がありますよね(笑)
映像に関してはもうホント文句のつけようが有りません。
空戦やばかった。マジ凄かった。鳥肌立ちました。泣きそうになりました。
フリップナイトと雪風の飛翔・戦闘シーンは正に圧巻。
何度見ても飽きが来ないです。
五巻だけ限定の初回特典版があったので思わずDVD買っちゃったんですけど、
購入躊躇わなくて良かった。これ、全部DVDで揃えそうです。
さて、あのVHSの方はどうしようかな(笑)
て、良く見たらお話に触れてませんね。
ええと、このテンポに慣れた所為もあって、冒頭のシーンにも特に違和感無し。
今回が総まとめとなりましたが、好きです。あのEDは、割とポジティブに考えています。
というのもね、なんか普通に地球に帰還して、それで雪風を奪われて、
その後の零ってあんま想像出来ないんですよね。
彼には雪風に乗っていて欲しい。あんなに雪風を必要としているんだもの。
他にも選択肢はあると教えたかったブッカーには辛いものとなりましたが、彼自身言ったように、
零はどうあっても戦場に赴くことを分かっていたでしょうから、
だったらせめて、と「帰ってこい」という気持ちは痛いほど分かります。
エディスの言った「複合生命体」という言葉には、酷く共感して、
ああ、確かにそんな感じだなぁと。
零も、雪風も、お互いを互いに求めているような気がします。
雪風って確かに戦闘知性体なんて言われてましたけれども、実際はそれ以上に……
なんていうか、表情豊か、ですよね。
私でも愛着湧きましたもん。可愛いもの、雪風
ずっと搭乗している零が、愛情を持って彼女の事を呼ぶのがとても分かる気がします。
彼の「行こう、雪風」という台詞は本当に優しい声色で、
これじゃブッカー勝てないわなぁ(苦笑)としみじみ思いました。
ああ、もう何書いてるんだか分からないんですけど、兎に角自分の意思で、
雪風と共にジャムと戦うことを選んだ零が好きです。
英雄気取りとか、自分がやらなきゃとかいう使命感じゃない。
自分は「そうあるべきだ」という姿勢が、たまらなく好き。
あのEDは賛否両論っぽそうだけど、好きですね。
私は先程も書いた通り悲観的には読んでません。
凡そ生きていたとしても、零にとって苦痛でしかない世界だったのなら、あのまま雪風と共に、
というのでも構わないかなぁと。
一応馬鹿な感想もあるんですが、それはまた後ほど……書くかなぁ?